雌阿寒岳 噴火警戒レベル「2」に引き上げ
北海道東部にある活火山・雌阿寒岳では、22日夜から地震が相次いでいる。気象庁は、今後、噴火が起きる恐れがあるとして、噴火警戒レベルを「1」から「2」に引き上げた。
気象庁によると、雌阿寒岳では20日午後6時ごろから山頂のポンマチネシリ火口付近を震源とする火山性の地震が増えていて、23日午前0時から正午までに、461回の地震が観測された。規模が大きな地震も相次いでいることから、気象庁は、今後、噴火が起きる恐れがあるとして、23日午後0時半に、火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを「1」から「2」に引き上げた。
気象庁は、ポンマチネシリ火口から約500メートルの範囲では、噴火に伴う大きな噴石に警戒するとともに、自治体の指示に従って危険な場所に立ち入らないよう呼びかけている。
雌阿寒岳では2008年、火山性の地震や、地下の熱水などの動きを示す微動が観測されるなど、火山活動が活発になり、小規模な噴火が発生した。