「ゲノム編集」食品 届け出のみ義務付けへ
遺伝情報を変える、「ゲノム編集」技術を使って開発した食品について、厚生労働省の調査会は5日、現在開発を進めている農作物などの大半が、安全性審査を受ける必要は無いとして、届け出のみを義務付ける方針をまとめた。
国内では、遺伝情報を変える「ゲノム編集」技術を使って、腐りにくい、または栄養成分が高いトマトや、肉付きをよくしたマダイなどが開発されている。
厚生労働省の有識者による調査会は、「ゲノム編集」技術を使った食品の規制について検討してきたが、編集技術の方法や改変内容などについて、国に届け出るよう、開発者に求める方針をまとめた。
別の遺伝子を組み入れ、その遺伝子が取り除けない場合は、食品衛生法で決められた安全性審査を受ける必要がある。しかし、その他の手法については、安全性審査は必要ないとする方針で、開発中の農作物などの大半は、審査が必要ない部類に入る。