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「働く人7割が心身に疲労」その対処法は?

2018年12月25日 17:57
「働く人7割が心身に疲労」その対処法は?

世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「働く人7割が心身に疲労」。オンラインでのカウンセリングサービスを運営している櫻本真理さんに話を聞いた。

ある生命保険会社が、働く1000人に「最近、心身の疲労を感じるか」聞いたところ、「そう思う」と答えた人が7割を超えた。さらに「ストレスがたまっているか」との問いについても、約7割が「そう思う」と回答した。

また、仕事をしている時に他の人の行動で思わずイラッとしてしまうことで多かったのは

「おしゃべりばかりしている」
「ため息ばかりつく」
「電話に出ない」

だった。

――この話題について櫻本さんの意見をフリップに書いていただきました。

「アサーション」です。

働く人の7割が「身心に疲労」というのはすごく多い数字だな思います。先ほど出てきた3つの項目を見ても、みんな自分の言いたいことを言えていないんだなという感じがしました。

組織のなかでは当たり前にやるべきことが、なされていないことに対して、上司がちゃんとそれも言えないというような状況になってしまっていると。それはパワハラが怖いとか、キツイ言い方をして部下がへたってしまうのが怖いとか、そういう怖さがあるのだと思います。

やはり昔の人というのは、上から言われたことをそのまま受け取っていることが多かった中、自分の意見をきちんと主張していくことに慣れていない人がすごく多いんじゃないかと思います。

「アサーション」というのは自分の意見を相手を傷つけずに伝えるような手法で、あなたはそれでいいですよ、一方で私はこのように考えていますよというのを攻撃するのではなく主張するようなやり方です。

――否定ではなく、相手を認めた上で自分の意見をそこに加えるということですね。

否定されてしまうと自分が攻撃されたと思って防御に入ってしまいます。まずは相手の意見を認めてあげることがすごく重要です。

その上で相手が聞く耳をもってくれた状態で、例えば自分はこういうふうに考えているんだよということをしっかりと伝えていくというような関わり方を身につけていくとストレスがやや軽減する場面もあるかと思います。

――どういうふうに伝えればいいのか分かりました。それでは、悩みを抱えている方々がどうしたらストレスを軽減できると思いますか。

悩みを抱えている人たちというのは、わからなさとか、できなさ、意味を感じられないというところでストレスを感じていることが多いです。それをしっかりと言語化していくことがすごく重要だと思います。

いま自分はどんな悩みの中にいるのかを言語化することでその全体像がわかるようになる。それがわかるとそれを扱えるようになって、いま自分はこんなことに悩んでいる、こういう構造になっているこう感じていると、少しメタの視点、上の視点から自分を客観的に捉え直してあげてそれについて扱っていくような姿勢も大事なのかなと思います。

【the SOCIAL opinionsより】