名物ネコ駅長「りょうま」死ぬ 広島
全国の人々に愛された広島の名物ネコ駅長が12日、死んだ。待ちわびていた西日本豪雨からの運転再開を見ることはできなかった。
JR芸備線の志和口駅には、ネコ駅長「りょうま」の訃報を聞いたファンがお別れに駆け付けた。
りょうまを見守る会・中原英紀さん「スターです。白木町のスター」
「りょうま」は先月末から体調を崩して入院し、3日前に退院したばかりだった。長年、「りょうま」を世話してきた中原英紀さんにも突然のお別れだった。
りょうまを見守る会・中原英紀さん「持ち直してきたんですが、嘔吐(おうと)をしてそれが最後だった」
「りょうま」は2010年に志和口駅に住みつき人気者に。その2年後には地域の人たちが「ネコ駅長」に任命した。これまでに全国からおよそ1万9000人のファンが会いに訪れるなど、地域のにぎわいづくりにも貢献してきた。
去年7月、JR芸備線は西日本豪雨により、鉄橋が流されるなど甚大な被害を受けた。志和口駅を含む区間は今も不通となっている。
「りょうま」も待ちわびていた運転の再開。みんなで復旧の日を迎えることを願っていたが、かなわなかった。
りょうまを見守る会・中原英紀さん「長い間ご苦労だったね、よく頑張ったね」
14日、駅には「りょうま」の献花台が置かれることになっている。