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辺野古賛否は…「県民投票」大学院生の思い

2019年2月22日 16:13
辺野古賛否は…「県民投票」大学院生の思い

“世界一危険”といわれる沖縄のアメリカ軍普天間基地。その移転先とされる名護市辺野古の埋め立て工事への賛否を問う沖縄県民投票が24日、行われる。今回、行われる県民投票の実施を呼びかけたのは、基地の近くで育った大学院生の男性だ。どんな思いが男性を駆り立てたのだろうか。

元山仁士郎さんは、辺野古埋め立ての賛否を問う県民投票実施に向けた市民団体の代表として活動している。元山さんが育ったのは普天間基地のすぐそばだ。

元山さん「(基地の)フェンスの周りで生まれ育ったという感じですね」

生まれた時から当たり前のようにある基地の存在。しかし、元山さんは大学へ進学し東京で暮らす中で、基地と隣り合わせの生活が普通でないと気づく。

元山さん「なんで自分の地元はこんな環境に置かれているのかなと」

“沖縄の声を伝えたい”その思いから元山さんたちの団体は9万人分を超える署名を集めその結果、県議会で県民投票実施が決まる。

しかし、普天間基地のある宜野湾市が県民投票に不参加を表明した。反対多数の場合、基地が宜野湾市に残るかもしれないと懸念しているのだ。その他にも4つの市が不参加を表明した。

そもそも県民投票には法的拘束力がない。政府は結果にかかわらず工事を続ける方針だ。それでも“県民同士が議論することに意味がある”そう考える元山さんは、宜野湾市役所前でハンガーストライキをして県全体での投票を訴えた。

元山さん「県民投票を全市町村で実施できるように、もう体を張るしかないんじゃないかと」

最終的に県議会で調整が行われ、3択により不参加を表明した市も含む県全体で実施されることになった。

元山さん「賛成だと思う人も仕方ないと思う人も反対だという人も、色々な立場の人から意見を聞いたりとか話をしてみて、正直な思いを投じて欲しいなと思いますね」

【the SOCIAL viewより】