「困った」と「助けたい」をマッチング
街中で「困っている人」と、その困っている人を「助けたい人」そんな2人をスマホでつなぐ実証実験が行われた。新しい形の助け合いになりそうだ。
困っている人と助けたい人をスマホで結ぶ新しいサービスが実証実験中。
例えば、駅の構内で困ることといえば…
「この時間は混んでいると考えてしまい、外出しなくなる」
「ベビーカーで来ると、遠回りをしないといけない」
などがある。
まずはLINEの公式アカウント「&HAND」に友達登録する。困ったときにアプリを立ち上げてみると、新宿駅西口改札にサポーターが4人いることがわかる。4つの選択肢から1つを選び送信。すると近くにいるサポーターに“車いすの女性が段差や坂で困っている”と通知が届く仕組み。例えば、マフラーやストールの色など、お互いが身につけている物の特徴を伝えて合流する。
開発チームの中心人物の大日本印刷の松尾佳菜子さんが、実証実験中の新宿に同僚の中村謙一さんと出向いた。
中村さんが「&HAND」で「目的地への道がわからない」と送信するとサポーターがやってきた。このサービスは手助けが必要な人のためだけでなく、手助けしたい人のためのツールでもあります。
サポーター「何かやりますか?と言っても『いいです!』となっちゃう。今回はアプリがあったので、ハードルはいつもより低かった」
スマホで心のバリアを取り払う試みだ。
松尾さん「困っている人に気づかない。気づいたとしても、この人、本当に困っているのかな、声をかけていいのかなとか、それをサポートするためスマホを使って助けに行けるような仕組みを提供したい」
既に10万人が登録している。東京オリンピックを見据え、利用できる場所を拡大していく予定だ。
【the SOCIAL futureより】