新元号「令和」天皇陛下が「署名と押印」
1日、平成にかわる新たな元号は「令和(れいわ)」と発表された。
新元号「令和」は、閣議決定後に宮内庁の山本長官に電話で連絡が入り、山本長官は午前11時半頃に宮内庁庁舎を出て、天皇皇后両陛下のお住まいの御所に入った。山本長官は、紙に書いた「令和」という新しい元号を天皇陛下に見せ、「万葉集が典拠」と伝えたところ、陛下はいつも通りのなごやかな表情をされていたという。
一方で、皇太子さまへは、皇太子さまのお住まいの東宮御所で待機していた宮内庁の西村次長から伝えられ、皇太子さまはにこやかな様子で聞かれていたという。
新元号「令和」を定める政令の公布には天皇の「御名御璽」つまり「署名と押印」が必要になるため、菅官房長官の発表と安倍首相の会見が行われている裏で、政令の公布に向けた準備が進められていた。
午前11時半頃に政令を乗せた車が皇居に入り、御所へと向かい、御所で陛下が政令に署名された。その後、正午頃に政令を乗せた車は皇居を出たため、この30分ほどの間に「御名御璽」、「署名と押印」が終えられたものとみられる。
陛下は、1989年1月7日に元号を「平成」と定める政令にも署名していて、およそ30年の時を経て新元号を「令和」に定める政令に署名されたことになる。