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認知症対策 発症年齢“数値目標”取りやめ

2019年6月4日 14:40

政府は、70代での認知症の発症を「10年間で1歳遅らせる」とする先月政府が発表した認知症対策の初めての数値目標を、取りやめることを決めた。

これは、根本厚生労働相が閣議後の記者会見で明らかにしたもの。政府は先月、「認知症対策大綱」で、「70代での認知症の発症を10年間で1歳遅らせる」「2025年までに70代の認知症の人の割合を6%減らす」とする初めての数値目標を設けることを発表していた。

しかし、この数値目標について、認知症の関係団体などから「頑張って予防に取り組んでも認知症になったら脱落者になり、自信をなくす」などの意見があったという。こうしたことから「2025年までに70代の認知症の人の割合を6%減らす」とする数値目標の設定は取りやめるという。

大綱には、「発症年齢を10年間で1歳遅らせる」という文章は基本的な考え方として明記するという。