殺処分免れ…保護犬が老人ホームで大活躍!
お年寄りにかわいがられている犬たちは、殺処分を免れた保護犬でした。お腹に腫瘍があったルル、野犬だったターチ、捨て犬だったクリン…“人慣れしない”と敬遠されがちな保護犬。でも3頭はお年寄りを癒やすセラピー犬に生まれ変わりました。
介護施設では、衛生面や安全面からペットを飼うことはタブー視されていましたが、アプルール秦野では、2017年から保護犬を受け入れています。犬たちは、施設内のドッグランやスタッフルームで過ごしています。そして決まった時間になると、お年寄りのもとへ。笑顔を引き出すのが役目です。
セラピー犬に育てるために、専属ドッグトレーナーが常駐しています。過去の経験から警戒心が強かった保護犬たち。たっぷり愛情を注がれ、人好きに変わりました。毎日の訓練では、“待て”や“来い”などの基本動作から、寝転んだり、回ったりという芸も覚えます。芸を披露すると、お年寄りたちは笑顔になります。
単調になりがちな老人ホームでの生活にセラピー犬は刺激を与えます。さらに、従業員にも変化が。過酷といわれる介護の現場――疲れていても犬たちに癒やされるという職員も多く、職場の雰囲気が変わりました。
加藤施設長「はじめに(犬が)入る時は、すごい不安だったし、心配だったけど、きちんとシニアの方と寄り添ったり、ワンちゃんたちのしぐさで、いつも笑っていられる時間が長くなったということは、すごい大きな力だと思います」
【the SOCIAL lifeより】