諫早湾の開門を認めない判決が確定 最高裁
長崎県にある諫早湾の干拓事業をめぐり、漁業者が水門の開門などを求めた裁判で、最高裁は漁業者の上告を退ける決定をした。開門を認めない判決が確定した。
長崎県の諫早湾では1997年に水門を閉め、干拓して農地を造る事業が行われている。2010年に漁業者らが開門を求めた裁判で国に開門を命じる判決が確定したが、3年後には開門を認めない仮処分決定が出され、司法の判断がねじれる異例の事態となっている。
今回の裁判は、漁業者が開門などを求めていたもので、一審と二審は開門を認めない判決を言い渡していた。漁業者側は判決を不服として上告していたが、最高裁は27日までに上告を退ける決定をした。
開門を認めない判断が最高裁で確定したのは初めてとみられ、水門の開門をめぐる他の裁判にも影響を与える可能性がある。