エボラ病原体“輸入”国に安全対策求める
万が一、国内で患者が出た際に迅速な検査ができるよう、エボラ出血熱などの病原体を輸入し、東京・武蔵村山市にある国立感染症研究所の施設に保管する計画について、武蔵村山市の市長は1日、計画に一定の理解を示した上で、国に安全対策などを求めた。
国立感染症研究所は、東京オリンピック・パラリンピックで訪日外国人の増加が見込まれ、感染症が持ち込まれることを想定し、エボラウイルスなどを海外からあらかじめ入手して、武蔵村山市の施設に保管し、検査方法の研究などに使う計画をすすめている。
こうした中、根本厚生労働相と武蔵村山市の藤野市長が会談し、市長は計画に一定の理解を示した上で、住民からの不安の声にこたえるため、安全対策や情報開示の強化などを要望した。
研究所は、今後、正式な手続きを経て、近く病原体を入手する見通し。