「食事押し込み」「あごを持ち上げる行為」1歳児11人に“不適切保育” 親から怒りの声 茨城・水戸市
茨城・水戸市の認可保育所で、女性保育士2人が1歳の園児に無理やり食事を取らせるなど、不適切保育を行っていたことがわかりました。園に子どもを通わせる親からは怒りの声が聞かれました。
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園に子どもを通わせる親(40代)
「聞いてびっくりした。信用して預けていた所なので、それはもう怒りしかない。正直この子もやられていたので、話を聞くと」
子どもを傷つけ、保護者の信頼を裏切る今回の問題。不適切保育があったのは2年前に開園した「さんさん保育園」です。
市や保育園によると、今年4月から働き始めた20代と30代の女性保育士2人が、先月上旬までの間に1歳児クラスの11人に対し、次のような行為をしていたといいます。
さんさん保育園 皆川鉄雄園長
「その2人の保育士が食事の押し込み、また、おむつ交換の際に子どもの腕を引っ張る行為、子どもをしかる際に職員と目を合わせるために、あごを持ち上げる行為。(子どもが)泣いてる時もありました」
さらに食事を無理やり取らせたり、横になっている園児に無理やり水を飲ませたりするなど、不適切な保育を行っていたということです。
先月22日に市に匿名の電話で情報提供があり、不適切保育が判明。翌日の夕方ごろ、園の関係者からも情報提供の電話があったといいます。その後、市は園に立ち入り検査を実施。園に改善計画の提出を求めています。園は、保育士2人に対して厳重注意した上で配置換えをしたということです。
さんさん保育園 皆川鉄雄園長
「言葉の話せない1歳児のお子さまに対して起こってしまったこと、重く受け止めております。改善を徹底して、安心安全な保育園を目指していきたいと思っております。申し訳ありませんでした」
園に子どもを通わせる親は「しゃべれない子が『いやいや』とやっているんだから、食べたくないんですよ。それを無理やり食べさせるのは、問題外」と話していました。
7日、予定されていた緊急の保護者会は急きょ中止になりました。そうした中、園は取材に対し、「非常に重く受け止めている。改善できる部分は徹底して行っていきたい」とコメントしています。