原子力発電所の運転期間延長を盛り込んだ法律が国会で成立しました。これまで原発の運転期間は最長で60年と定められていましたが、法改正で60年を超えた運転が可能になります。

原発の運転期間の延長を盛り込んだ「GX（グリーントランスフォーメーション）脱炭素電源法」は、31日午前の参議院本会議で可決、成立しました。

これまで原発の運転期間は、原子力規制委員会が所管する「原子炉等規制法（炉規法）」で“原則40年、規制委が認めれば最長20年延長できる”と規定されていました。

今回、運転期間を定める規定を「炉規法」から経産省が所管する「電事法」に移管し、その上で、規制委での審査などのために停止していた時間を運転期間から除くことになります。

規制委では現時点で北海道電力泊原発などすでに10年近く審査が続いている原発が複数ありますが、その分は運転期間から除外されることになり、原発は60年を超える運転が可能になります。