「竜巻の可能性が高い」95軒被害の突風
栃木県佐野市で27日、民家の屋根瓦が飛ばされるなど、95軒の建物で被害が確認された突風について、宇都宮地方気象台は竜巻の可能性が高いと判断した。
消防などによると、27日午前2時半頃、佐野市植上町で住民から「風で屋根が飛び散乱している」と通報があった。
95軒の建物で民家の屋根瓦が飛ばされたり、窓ガラスが割れたりして、被害は南北およそ2キロ、東西およそ250メートルの範囲にわたった。ケガ人はいなかった。
住民「寝てて2時頃、ドーンというすごい音で飛び起きた」
住民「ゴーっていう音とともにトタンが巻かれて、こんなすぐ近くでとは思わなかった」
これらの被害を受け、宇都宮地方気象台が現地で詳しく調査したところ、当時、活発な積乱雲が付近を通過中だったことや、被害が帯状に分布していたこと、突風は1分程度とごく短い時間だったという証言が複数得られたことなどから、竜巻の可能性が高いと判断したという。