W台風接近中…お盆休みに影響は?木原解説
日本に2つの台風、9号と10号が接近している。2つの台風の詳しい動きについて木原実気象予報士が解説する。
【台風9号】
台風9号は、7日のこの時間よりも発達して非常に強い勢力となっている。進路予想図を見ると、今後、真夜中頃に石垣島など先島諸島に最も近づき猛烈な勢力に発達しているおそれがある。その後は、北西方向へと進み沖縄地方を離れる見込み。ただし、台風の雨雲は2つに分かれる。
【雨雲の予想】
台風の中心付近にはドーナツ状の濃密な雨雲があり、これが午後10時頃、石垣島や西表島付近を通過していく。その後、中心付近の雨雲が北へ離れた後も台風周辺の湿った気流に伴う雨雲が沖縄付近にかかる予想。このため、中心から離れた沖縄本島でも長い間激しい雨の続く予想で大雨の恐れがある。
【台風10号】
台風10号は、お盆の期間中に大きな影響を及ぼす恐れがある。大型で強い台風10号は、小笠原の南を北上している。今後さらに勢力を強め、小笠原付近を北上したあと、12日から13日にかけて、日本の南へ進む予想。お盆休みにかけて、西日本から東日本に大きな影響を及ぼすおそれもあり、今後の動きに注意が必要。
【全国天気】
9日、沖縄の傘マークは台風9号によるもの。北日本の傘マークがあるがこれは台風8号だった雨雲のかたまり。北海道ではすでに8日から雨となっている。東京は12日からの傘マークこれは10号の進路次第では荒れた天気になるおそれがある。またこのタイミングで、北海道には寒気が入り週明け雨の予報となっている。
お盆休みの前半は、台風10号、9号に厳重に警戒が必要。