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VRで発達障害を疑似体験 どう見えている

2019年8月26日 15:24
VRで発達障害を疑似体験 どう見えている

発達障害の特性を理解してもらおうと、VR(=バーチャルリアリティー)で疑似体験できる取り組みがある。制作者は疑似体験を通して、共生社会の実現につながればと考えている。

発達障害のある人の感覚を体験できるVR映像。専門家や医師が監修して感覚過敏という症状を再現した。何気のない登校の風景を当事者たちはこのように感じている。

スーツケースを引く音や、車の走り抜ける音、子どもたちの話し声など、周囲の音が気になって、聴覚過敏によるパニックが起こる。そんな時は周りが優しく声をかけ、静かな場所へ案内することでパニックをおさめることができる。

続いては授業中の場面。窓の光を眩しく感じる視覚過敏が現れている。さらに、絵の具をこぼした音や怒鳴り声が自分に向けられたものだと感じパニックが起こる。音に過敏に反応する時は、耳あてを当てることで気持ちを鎮めてあげる。

発達障害の人に周囲が、どう見えどう聞こえるか、VRを利用して理解することで共生社会の実現に近づけばいいと制作者は考えている。

VR映像の制作者・富士通東京オリパラ推進本部 田中雄輝さん「障害というものに対して、まだまだ無関心の方は多い。ただ無関心なままで良いわけではないと思う。ひとりひとりが私事で障害を考える。この動画を通して、ひとりでも“気づき”に変わり行動に移ることを期待しています」

【the SOCIAL viewより】