千葉で停電・断水続く 自衛隊の撤去作業も
台風15号による千葉県の大規模停電は14日で6日目を迎え、依然として住民らの生活に深刻な影響を与えている。そうした中、一部の自治体では災害ボランティアの活動が始まった。
千葉・鋸南町では、災害ボランティアの受け付けに、県内を中心に約250人が集まった。ボランティアに参加した地元の中学生は、屋根に穴があき、水浸しになった民家で家財道具の運び出しなどを手伝った。
住民「もう、ほぼ終わっちゃったんで、だいぶ助かりました。とてもとてもできないです、一人じゃ」
ボランティアの中学生「(Q:すごく助かったって喜んでましたね?)自分たちも気持ちがいいです」
15日からはまた広い範囲で雨が予想されていることから、壊れた家の屋根にブルーシートを張るなど雨への備えを急ぐ人たちも多く見られた。
千葉県内では依然、2万4000軒で断水、約14万4000軒で停電が続いている。被害が大きかった館山市や南房総市など南部の一部地域では、倒木の撤去などで停電の全面復旧までおおむね2週間程度かかるとされ、特に、重機が入れない場所では、自衛隊による撤去作業が急ピッチで進められている。
第32普通科連隊第5中隊 竹中幸男中隊長「地域の住民の方々が一刻も早く普通の生活を取り戻してもらえるような支援ができるのであれば、やっていきたい」
一方、南房総市では、森田知事と江藤農林水産相が、収穫前の作物が大きな被害を受けた農家の状況などを視察した。県によると、台風や停電による農作物の被害だけでも50億円近くにのぼると試算されている。