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東海第二原発で相次ぐ火災 茨城県知事が日本原電に厳重注意

2025年2月14日 19:32
東海第二原発で相次ぐ火災 茨城県知事が日本原電に厳重注意

茨城県東海村にある東海第二原発の中央制御室で今月4日、火災が発生しました。茨城県の大井川知事は14日、事業者の日本原子力発電を呼び出し、確実な再発防止策を講じるよう強く要請しました。

茨城県・大井川知事「古い施設では当たり前だと、大した事故ではないのだという気持ちを全て捨てていただいて、しっかりと安全対策をしていただかないといけないと、大変強い危機感を持っている」

大井川知事は日本原電の村松衛社長を県庁に呼び出し、「再三にわたり火災対策の徹底を求めてきた中、発電所の安全確保の要である中央制御室で火災が発生したことは、県民の信頼を根幹から揺るがす」と厳重に注意しました。

さらに、外部の専門家とともに徹底的に検証した上で、来月28日までに、再発防止策の報告をするよう求めました。

東海第二原発の中央制御室では今月4日、原子炉の中で核反応を起こす中性子の強さを測定する装置の制御盤から炎と煙が出る火災が発生していました。

この制御盤では、より多くの電流を流せるようヒューズが交換されていて、火災は、交換後初めてスイッチを入れた際、起きたということです。この制御盤が設置されたのは東日本大震災の後で、スイッチを入れたのは今回が初めてでした。

東海第二原発では昨年度以降、火災が8件相次いでいて、日本原電は去年12月に火災防止のための報告書を取りまとめたばかりでした。

村松社長は「これまで取りまとめてきた対策がなぜ機能しなかったのか、何が足りなかったのかしっかり検証し、安全文化の再構築などにつとめていきたい」としています。

最終更新日:2025年2月14日 19:32
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