消費者庁は電気やガスの契約を巡って悪質な訪問販売を繰り返したとして「ニチガス」に対し、業務停止命令を出しました。

消費者庁が3か月間、訪問販売に関する業務の一部を停止するように命じたのは電気、ガスの供給を行う「日本瓦斯株式会社」＝「ニチガス」です。

ニチガスは高齢者などに対して、契約の勧誘である旨を明らかにせず訪問し、消費者が契約をしない意思を示しても「簡単に済みます」などと言い勧誘を続けたり、年間の電気料金が既存の契約と比べて安くなる事実はないのに「ニチガスに切り替えた方が、メリットがある」などと伝えるなど、特定商取引法に違反する行為があったということです。

今回の処分に対し、ニチガスは真摯（しんし）に受け止めるとする一方、「見解の相違がある点については、法的措置を取ることを含め、当社の見解を主張してまいります」としています。