ノーマスク「新基準」、サッカー「声出し」応援、手袋なし「OK」も……変わる“コロナ対策” 東京は飲食「制限解除」へ
政府が20日、マスク着用の新基準を示しました。屋内でも距離が確保できて会話しなければ、マスクは不要に。Jリーグで声を出せる応援エリアができ、ビュッフェの手袋着用を任意としたホテルもあるなど、新型コロナウイルス感染対策の見直しが進んでいます。
■除菌シート、消毒マット…多彩な対策
どんな新型コロナ感染対策が身近にあるのか。20日、東京・渋谷で聞きました。
会社員(22)
「携帯を毎日、除菌シートで拭いています」
大学院生(23)
「宅配ピザのバイトをしているんですけど、距離を20メートルくらい取って、おつり置いて離れてから『おつり置いておきましたよー』って叫びます」
会社員(24)
「靴の裏の消毒マットを踏む…みたいなのもあって、意味あるのかなって」
感染対策がさまざまな形で行われています。
■政府が新基準…人混みでは着用推奨
20日、政府がマスク着用の新たな基準を示しました。後藤厚労相は「屋外で2メートル以上を目安として、他者との距離が確保できる場合は、マスクを着用する必要はありません」と説明しました。
屋外では、2メートル以上を目安に周囲との距離が確保できる場合や、距離が確保できなくても会話をほとんどしなければ、ノーマスクでOKとなります。
屋内でも周囲との距離が確保でき、会話をほとんどしなければマスクは不要に。またこれまで推奨していた、保育所などでの2歳以上の未就学児への着用も一律には求めません。
一方、人混みなど十分な距離が取れずに会話をする場合や電車の中では、引き続きマスク着用を推奨するとしています。
■Jリーグ「声出し応援エリア」とは
感染対策の見直しは、サッカー観戦でも始まっています。
20日、東京・調布市の味の素スタジアムを訪ねました。東京ヴェルディの担当者に、Jリーグが段階的に導入する「声出し声援エリア」を案内してもらいました。
このエリアでは前後1列、左右1席空けて座ります。常に不織布マスクを着用し、ハイタッチや密になる応援などは引き続き禁止されます。水分補給はできますが、食事や飲酒はNGです。6月の東京ヴェルディの試合では、約500席が対象です。
東京ヴェルディ担当者
「応援の声でピッチの選手を鼓舞して、力になるんではないかなと(思います)」
■ビュッフェの手袋「任意」に変更
過剰との指摘もあった「ビュッフェの手袋」にも、緩和の波が及んでいます。千葉・館山市のホテルでは、利用者の任意に変更しました。
支配人
「うちの方から『手袋してください』とお願いしますと、(利用者から)『なんでしなきゃいけないのか』と(言われます)。どうしても注意するのが、スタッフの方も負担でしたので」
任意としたことで、手袋をつけない人もいる一方で、約9割は変わらず着けているといいます。
■東京、「リバウンド警戒」終了へ
東京は新たに3573人の感染が確認され、7日連続で前の週を下回りました。
都は大型連休後の感染状況などを踏まえ、22日の期限をもって「リバウンド警戒期間」を終了することを決めました。小池知事は会見で「5月23日以降は基本的な感染防止対策を徹底することで、感染を抑えるステージに入ってまいりたい」と述べました。
その上で飲食店について、認証店では人数や利用時間の制限をすべて解除します。また「都民割」についてはワクチンの3回目接種や検査結果が陰性の人を対象に、6月中に試験的に再開するということです。
(5月20日『news zero』より)