「公衆電話」通信障害で再注目も“使い方知らない” 災害時に利用…園児も学ぶ
2日に発生したKDDIの通信障害をきっかけに、公衆電話が注目されています。しかし、公衆電話の使い方を知らない若い人が増えていて、町の公衆電話の台数も減少しています。こうした中、神奈川県小田原市の幼稚園では、園児たちに向け“使い方教室”が開催されました。
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auユーザー
「全然使えなくて、電車とかでも何もできず」
auユーザー
「ネットが使えないのが一番困った」
2日に発生したKDDIの通信障害は、今も詳細な原因の特定には至らず、来月1日までに総務省に報告書を提出するとしています。
この通信障害をきっかけに、いざという時に使える「公衆電話」が脚光を浴びています。
ところが実際に使ってもらうと、受話器を持ち上げずにお金を投入し、そのまま番号を押す娘に、母も苦笑いでした。
娘(10代)
「合っている?」
母(50代)
「合っているわけないじゃん」
20代
「ああ、出てきた」
公衆電話の使い方を知らない若い人が増えているのです。
そもそも、この公衆電話は、1900年に東京の新橋と上野に1号機が登場しました。当時は「自働電話」という名前でした。
1950年代には「赤」と「青」、70年代には100円硬貨も使える「黄色」、1982年にはカード式が登場するなど、時代ごとに進化しました。
しかしその後、携帯電話が普及し、公衆電話の数は30年前の約83万台と比べ、5分の1以下となる約14万5000台まで減少しました。
映画「スーパーマン」で主人公が変身する時に使っていたアメリカ・ニューヨークの公衆電話も、今年5月に最後の1台が撤去されました。
公衆電話が町から消えゆくにもかかわらず、神奈川県小田原市の「れんげ幼稚園」では公衆電話に詳しい園児がいます。
――みんな、これは何でしょうか?
「公衆電話!」
「火事があったり、けがした時にすぐ電話するんじゃない?」
実は町歩きをしていた時、「これは何だろう?」「どうやって使うんだろう?」と不思議がる声があがり、地元のNTT東日本に協力を依頼しました。今年2月、オンライン形式での公衆電話の「使い方教室」が開催されました。そこで学んだのが、災害時におけるインフラとしての役割です。
れんげ幼稚園 教務主任 小川美穂さん
「地震があった時、携帯電話が使えなくなった時、こういう方法があるよということを知ったと思います」
東日本大震災を教訓に、NTTは避難所で使える「災害時用公衆電話」を、2011年の約9000台から、現在は約8万8000台に増やしています。
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そして今、公衆電話と共に再び注目されているのが、1982年に発売されたテレホンカードです。都内の金券ショップ「ロータリーギフト新宿西口2号店」では、今も年間1500枚ほど売れるということです。特に、需要が増えるのは――
ロータリーギフト 新宿西口2号店 吉田創店長
「大きな災害などがあって、通信障害が発生したあと需要が増える」
ちなみに、今もコンビニなどで、テレホンカードは販売されているということです。