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KDDI通信障害 いまだ完全復旧に至らず

2022年7月4日 0:40
KDDI通信障害 いまだ完全復旧に至らず

2日からKDDIのスマートフォンなどで起きていた通信障害は、発生から丸2日近くたちますが、いまだに完全復旧には至っていません。

KDDIは、3日午後5時半ごろには復旧作業を終えましたが、最終的にネットワークが正常に動くかを検証するために、通話の量が制限されており、いまだに完全復旧には至っていません。

3日午前にはKDDIの高橋社長が会見し、運営するau、UQモバイル、povoで起きていた障害について謝罪と説明を行いました。

障害の原因は、通話の音声をデータ通信で行うための交換機に不具合が発生したためだということです。

この不具合を取り除いたあとも他の設備に負荷がかかり、対応に追われて、障害が長引く要因となりました。

障害の影響は、au、UQモバイル、povoのスマートフォン・携帯電話を使う個人や企業、回線を使う事業者など多岐にわたり、最大で3915万の回線に影響があったということです。

カスタマーセンターへの電話の問い合わせは、3日時点で5万件近くにのぼりました。

影響を受けた顧客への補償については決まっておらず、検討するということです。

今回の障害についてKDDIの高橋社長は精査したうえで、再発防止策を発表するとしています。

一方、金子総務大臣は3日午前に会見を開き、「大変遺憾だ」「事態を深刻に受け止めている」と述べ、今回の通信障害は「電気通信事業法上の重大事故に該当する」との認識を示しました。

また、広報など会社側の対応は、「利用者から見れば十分ではなかった」と指摘しました。