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KDDI完全復旧至らず 音声通話50%に制限、5万件近く問い合わせも

2022年7月3日 18:17
KDDI完全復旧至らず 音声通話50%に制限、5万件近く問い合わせも

2日から全国で続いている大規模な通信障害を受けてKDDIの高橋社長が会見し、陳謝しました。完全な復旧にはまだ至っていません。

KDDI 高橋誠社長「社会インフラを支える、また安定したサービスを提供する立場である通信事業者として深く反省いたしております。お客様に、多大なご迷惑をおかけいたしましたことを深くおわび申し上げます。申し訳ございませんでした」

KDDIは障害からの復旧作業を静岡県、長野県、富山県から西のエリアでは午前11時ごろに終え、東日本エリアでも午後5時半に終えるとしていました。

しかし、最終的にネットワークをテストして正常に動くかを検証する必要があるため、今も音声通話の50%はかけてもつながらない制限を設けており、完全復旧には至っていません。

障害の原因については、通話の音声をデータ通信で行うための交換機に不具合が発生したためだということです。

この不具合を取り除いたあとも他の設備にも負荷がかかり対応に追われて、障害が長引く要因になりました。

また障害の影響はau、UQモバイル、povoのスマートフォン・携帯電話を使う個人や企業、回線を使う事業者など多岐にわたり、最大で3915万の回線に影響があるとしています。

カスタマーセンターへの電話の問い合わせは、3日時点で5万件近くにのぼっています。影響を受けた顧客への補償については決まっておらず検討するということです。

一方、金子総務大臣は3日午前会見を開き、「大変遺憾だ」「事態を深刻に受け止めている」と述べ、今回の通信障害は「電気通信事業法上の重大事故に該当する」との認識を示しました。

また、広報など会社側の対応は「利用者から見れば十分ではなかった」と指摘しました。