もし親ががんになったら…中学校のがん教育
がん教育を行っている中学校を後呂有紗アナウンサーが取材しました。がんと向き合う生徒たちのようすをお伝えします。
後呂有紗アナウンサーが訪れたのは、千葉県香取市にある栗源中学校。この日行われたのは、がんについての授業。
講師を務めるのは栗橋登志さん。11年前の48歳の時に乳がんと告知され、手術した経験があります。そこで…
栗橋さん「家族や友人など身近な人ががんになったら、つらいこともあるけれど、あなたたちでもできることがある。そのことを学んでほしい」
もし自分の親や身近な人ががんになったら、何ができるのか。それぞれ意見を出し合うワークショップが開かれました。
男子生徒「家事をする」
女子生徒「あ~一緒!家事をする、一緒!」
女子生徒「ヘアドネーション(髪の毛の寄付)をするのと、コミュニケーションを大切にする」
男子生徒「(家族の)相談に乗る」
先生「おーいいじゃん」
今回の授業の目的は、がんについて人ごとではなく、自分のこととして考えること。栗橋さんは告知された時、自分だけでなく当時中学生だった自分の娘も戸惑ったそうです。
栗橋さん「娘が15歳の時ですから、ショックだったみたいで、口をきけなくなっちゃいましたね、私の前で。私と目も合わせられなくなっちゃった…」
抗がん剤治療が始まり髪が抜けたことで、家族にも大きなショックを与えたのです。この経験から、子どもの頃からがんについて考える機会になればと、8年前から活動を始めたんだそうです。
そしてワークショップでは、いくつかアイデアを出して紙に書き込み、チーム名を決めて発表します。
後呂アナウンサーは『自分自身が力強く生きて、両親の心の支えになる!』と書きました。
男子生徒「相談に乗って、家事などのサポートをする」
班ごとに発表が始まり、後呂アナウンサーが参加するチームの順番になりました。
男子生徒「“チームおはっP!with後呂アナウンサー”です!普段通りに接したり、自分自身が強く生きることで心の支えになったり、ということが大切だなと感じました」
後呂アナウンサーの意見も取り上げてくれました。
後呂アナウンサー「きょうの授業はどうでしたか?」
女子生徒「お母さんが大好きなので、乳がんとかになったら、がんのことはあまり考えたくないけど、(乳がんに)なったときはしっかり支えてあげたいなって思いました」
男子生徒「自分がもっと普段から家事を手伝ったりして、もし病気にかかっても自分が支えられるように普段から意識して行動したいです」
後呂アナウンサー「きょう帰ったら、どんなことしたい?」
男子生徒「帰ったら…まず手伝いを、家事の手伝いをしたいと思います」