昨年度の国の決算“不適切”約1002億円
会計検査院は昨年度の国の決算で、1002億円あまりが不適切だと指摘する検査結果を安倍首相に提出した。
会計検査院が昨年度の国の決算のうち、法令違反や無駄遣い、徴収ミスなどを指摘したのは1002億3058万円で、このうち法律違反などの「不当事項」は、およそ57億円だった。
省庁別では、指摘された金額が最も多いのは経済産業省で、およそ203億円。中小企業が融資を受けやすくする制度のため、国が出した資金が想定より使われていないと指摘した。
また、洪水を防ぐための川の水門や雨水を排水するポンプを動かすための「電気設備」の耐震調査をしていない施設が6割近くにのぼると指摘し、改善を促した。