東京五輪パラ「文化プログラム」にも注目を
ゲストいち押しのソーシャルグッドなヒトやモノを紹介していただく「recommend」。日本テレビ社会部の杜雲翼記者のいち押しは『東京五輪・パラ文化プログラム:NIPPONフェスティバル「東北復興」』。
――杜さん、これはどういったものですか。
オリンピックというと、どうしてもスポーツの祭典というイメージありますけれども、実はですね、文化の面でも様々なことが行われる予定なんです。その中で特に私注目してるのはですね、「東北復興」と名付けられたプログラムなんですよ。
これは何かというとですね、モッコと呼ばれる巨大な操り人形。今、映っているのはですね、10分の1ぐらいのサイズのものなんですけれども。実際は10メートルぐらいなのでかなり大きい操り人形ですけれども。この操り人形がですね、来年の5月から7月にかけて東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島、回って最終的に東京にやってくると、そういうキャラバンの大イベントがあるんですね。
このモッコというのは名付け親がですね、脚本家の宮藤官九郎さんなんですね。宮城県の方言で「おだづもっこ」という言葉があってですね。お調子者とか、いたずらっ子を意味する言葉なんですけれども、この方言などから名付けたということです。
これに携わってる方が宮藤官九郎さん以外にも、クリエイティブディレクターの箭内道彦さんですとか。あるいはのチェコを拠点に 世界的にも活動している人形劇師の沢則行さん、それから絵本作家の荒井良二さん、それに又吉直樹さんも加わっているんです。
――そうそうたる顔ぶれですよね。
人形のデザイン作りにあたってはですね、被災3県の子供たちもワークショップに参加してやってるんですね。あの子供たちが作ったものを取り込んでですね、人形を作ってるということなんです。 オリンピックの開催をめぐっては東北の復興が遅れるといった指摘もありましたけれども、箭内さんはオリンピックを東北にできるだけ近づけて、多くの人に東北の今を知って欲しいということをおっしゃっていました。
――先ほどのサイズで10分の1ということは、もっと大きいということですもんね。迫力がありそうですね。生で見てみたいです。
■杜雲翼プロフィル
日本テレビ社会部記者。東日本大震災や福島第一原発事故、労働問題などの取材にあたってきた。ロンドンオリンピックを取材した経験を踏まえ、現在は、東京オリンピック・パラリンピックに向けた取り組みを中心に、スポーツ団体の問題についても取材を続けている。
【the SOCIAL recommendより】