国語記述式問題、採点ばらつき 高校生調査
来年度から始まる大学入学共通テストで導入される国語の記述式問題について、採点基準に基づいて同じ解答を採点しても、採点者によって正解とするかどうかばらつきが大きいことが、高校生たちが行った調査で分かった。
これは、首都圏の高校2年生たちが、中高生など約1500人に行ったアンケートで明らかにしたもの。
調査は、今年行われたプレテストの問題に対し、想定される解答を採点基準に基づいて採点する形式で行われた。その結果、同じ解答であっても採点する人によって、正解とするかどうかの判断にばらつきが大きいことが分かったという。
調査を行った高校生たちは、「自己採点や志望校選択が難しくなる」などとして、来年度からの大学入学共通テストで国語の記述式問題の導入に反対している。
大学入学共通テストでは、思考力などを問うとして国語と数学で記述式の問題が出題される予定。記述式の問題をめぐっては、こうした自己採点の難しさのほか、採点業務を委託された民間企業がアルバイトも使う予定であることから、採点が適切に行われるのかなどといった懸念の声もあがっている。