国内初「飲む中絶薬」承認を了承 厚労省専門分科会
国内で初となる「飲む中絶薬」について、厚生労働省の専門分科会で承認が了承されました。
厚労省の薬事分科会で国内での製造販売について承認が了承されたのは、イギリスの製薬会社「ラインファーマ」が開発した人工妊娠中絶薬「メフィーゴパック」です。
これは、妊娠63日以下の女性が対象の、錠剤を飲むタイプの人工中絶薬で、1つ目の錠剤を服用して36時間から48時間後に2つ目の錠剤を服用し、中絶を促すということです。
国内で行った中絶を希望する9週までの妊婦120人を対象にした臨床試験では、93.3%が24時間以内に中絶に至ったということです。
また、出血があるほか、主な副作用として下腹部痛が30.0%、嘔吐(おうと)が20.8%見られたということです。
「メフィーゴパック」をめぐっては、先月24日に製造販売について審議が行われる予定でしたが、パブリックコメントが多く寄せられ、分析や対応に時間を要しているとして延期されていました。