今年、従業員の賃金を「引き上げた」もしくは、「引き上げる」と答えた企業の割合が過去最高の９割以上となった。

厚生労働省は、１００人以上の従業員が働くおよそ１６００の企業について、今年８月、賃金の引き上げ状況について調査した。

それによると、今年、一人あたりの平均賃金を「引き上げた」、もしくは、「引き上げる」と回答した企業は、９０．２％で、去年より０．５ポイント増えた。これは現在の調査方法を始めた１９９９年以降、最も多い割合。

一方、一人あたりの平均賃金の上昇額は、ひと月５５９２円で、去年より８３円減った。

去年と比べ、賃上げの額は少なめだが、厚労省は、依然として５０００円台と高い水準で賃上げが続いているとしている。