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天皇陛下、「世界水フォーラム」でビデオ基調講演

2024年5月21日 12:14
天皇陛下、「世界水フォーラム」でビデオ基調講演

水の研究をライフワークとする天皇陛下は、インドネシアで開催されている「第10回世界水フォーラム」で、ビデオで基調講演をされました。

天皇陛下は、インドネシアで開催中の「世界水フォーラム」のプログラムの一つにビデオを寄せ、「繁栄を分かち合うための水」という表題で基調講演をされました。

天皇陛下「I would like to express my deepest condolences to all the victims of these disasters around the world.」(世界中で災害で亡くなられた方の御冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げます)

英語で行った講演の冒頭、陛下は、世界各地で起きた災害へのお見舞いを述べられました。

また、去年6月にインドネシアを公式訪問した際に皇后さまと視察した「トゥグ」と呼ばれる5世紀の治水に関する石碑の写真や、能登半島地震の被災前に陛下が自ら撮影した輪島市の「白米千枚田」の写真を使い、様々な視点から水を通じた人類の繁栄と災害の課題について述べられました。

天皇陛下「Further progress in science and technology and training of experts are also a prerequisite to adaptation to climate change and meeting the challenges of water-related disasters.」(気候変動に適応し、水の災害に立ち向かうためには、科学技術の更なる進展と多くの関係者の育成が不可欠です)

陛下は、水問題について、若い世代の成長と交流に期待を寄せ、「私も皆さんと一緒に、水についての関心を持ち続けていきたいと思います」と抱負を述べられました。