横浜市立の学校 子どもの自殺3件に“いじめの疑い” 過去10年間を再点検
横浜市教育委員会が、過去10年間に発生した市立学校の児童・生徒の自殺事案の点検結果を公表し、いじめによる自殺の疑いがある事案が3件あったことを明らかにしました。
横浜市では4年前、いじめが原因で自殺した中学2年の女子生徒をめぐって、調査が不十分であったことが明らかになり、教育委員会から委託を受けた弁護士チームが、過去10年間に発生した児童・生徒の自殺36件を再点検していました。
この36件は、いずれも学校が行う「基本調査」のみで終わっていましたが、再点検ではいじめの疑いがある事案は4件あり、このうち3件はいじめが自殺につながった可能性があるということです。
しかし4件のうち、現時点で調査が可能な事案は1件のみで、弁護士チームは、発生直後にいじめによる自殺が疑われる「重大事態」として、詳細な調査をすべきだったと指摘しました。