×

「本当に苦しい」コロナ禍で収入減“ひとり親家庭”に深刻な影響

2022年2月4日 1:09
「本当に苦しい」コロナ禍で収入減“ひとり親家庭”に深刻な影響

コロナで収入減“ひとり親家庭”の影響深刻

新型コロナウイルスの感染の拡大は、“ひとり親家庭”に深刻な影響を及ぼしています。あるシングルマザーは、子どもが感染し、濃厚接触者に。食料の調達が難しいだけでなく、仕事も行けず、来月以降の給料が減る可能性も…。



3日、埼玉・志木市の子ども食堂で行われていたのは、食料の無料配布。女の子たちが、袋に入ったポテトチップスをもらっていました。ここでは、今年に入って利用者が増えているといいます。シングルマザーだという女性は──

5歳と12歳の子どもがいるシングルマザー
「学校もコロナで行けなくなって、毎日(子どもが)家にいるんです。1食でも(あると)助かりますね」

新型コロナの感染拡大は、ひとり親家庭に深刻な影響を及ぼしています。

19歳と中学1年生、小学5年生の息子と暮らす44歳のシングルマザーに話を聞きました。末っ子の陽性が判明し、ほかの家族は濃厚接触者に。家族4人で自宅待機しています。

食べ盛りの息子たちに毎日3食必要ですが、食料の調達も難しい状況です。

──いま一番懸念していること・不安なことは?

3人の息子と暮らすシングルマザー(44)
「やはり収入面が一番大きいかなと思います」

営業職ですが、コロナ禍で仕事が減っているうえに、今回の自宅待機で延期になった仕事もあるといいます。

3人の息子と暮らすシングルマザー(44)
「ちゃんと活動して、しっかりお給料が頂けているときは、手取りで22万円とか。(今後)15万円を切っちゃう…14万円とかになってくるのかなと」

物入りになる3月以降の給料が減りそうだ、と話す女性。

3人の息子と暮らすシングルマザー(44)
「進級するので、新しいものを買ったり、塾に行くとか、そういう部分も今後は出てくるのかなと思うので、どうしても収入が少ないと、そこ(にお金)がかけられなくなっちゃうので…」

介護福祉士で、2歳の娘がいるシングルマザー(32)にも話を聞きました。彼女は親子で自宅待機中だといいます。その理由は…

2歳の娘がいる介護福祉士 シングルマザー(32)
「(施設の)利用者やスタッフの中で、陽性者がちらほら出ているんです。それに伴い、『PCR検査を受けに行ってください』と会社の指示があって」

検査を受け、陰性の結果が出たのは2日。それまでの4日間、仕事に行けず、保育園でも子どもを預かってもらえなかったといいます。

2歳の娘がいる介護福祉士 シングルマザー(32)
「(給料は)もしかしたら10万円ぐらいかもしれないな…と思ってます。収入は減るうえに、子どもの昼ご飯やお菓子、家で過ごすためのおもちゃや絵本を購入しないといけないので」

生活の中でどこを切り詰めていくのかを問うと、「本当にその…削れるものがないんです。いまは貯金を取り崩して生活している。本当に苦しいです」と話しました。

(2月3日放送『news zero』より)