花粉“1.5倍”か…コロナ禍でどう対策?
毎年この季節、花粉症に悩まされる人も多いのではないでしょうか。日本気象協会は20日、今年の花粉飛散予測を発表しました。「花粉症なのに新型コロナと誤解されそう」という悩みも聞かれるなか、コロナ禍での花粉症にどう対策すればよいのか取材しました。
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くしゃみに、鼻水。今年もまた、あのツラい季節がやってきます。東京青梅市では20日、スギの木が茶色くなっていました。着々と花粉を蓄えるスギ。多くの日本人を苦しめる春の花粉症シーズンです。
20日、日本気象協会は「花粉飛散予測」を発表しました。来月上旬には九州や四国、中国、東海、関東の一部でスギ花粉の飛散がスタートする見込みとなっていて、東京は2月11日が飛散開始日となっています。
また、花粉の飛散量について、東京都は例年よりも少なかった去年の1.5倍になる見込みだと発表しています。
毎年花粉症に悩まされているという街の人は──
“花粉症歴”15年 パート(50代)
「聞くだけでムズムズするんですけど」
“花粉症歴”20年 看護師(30代)
「えーいやですね。聞きたくない」
さらに、「花粉症なのに新型コロナと誤解されそう」という悩みも聞かれました。
“花粉症歴”20年 看護師(30代)
「不用意にくしゃみできないですよね。コロナじゃないかなと思われたりとか」
“花粉症歴”2~3年 主婦(30代)
「できるだけ(くしゃみを)おさえて。コロナと間違われるほうが困るので」
実際、花粉症に詳しい耳鼻科医は、去年の花粉シーズン、数人の患者から相談を受けたといいます。
誤解を招かないよう、今からできる“予防策”を聞いてみると──
遠藤耳鼻咽喉科・アレルギークリニック 遠藤朝彦院長
「コロナ対策というのは、ある意味、完全なスギ花粉症対策になる と思うんですね。花粉症の方は、かなりの効果があがると思いますし、去年のシーズンもそうでしたので」
ウイルスよりも花粉の方が大きいため、マスクをつけるなど普段のコロナ対策をしっかり行うことが、実は、花粉症対策でも重要だといいます。その上で──
遠藤耳鼻咽喉科・アレルギークリニック 遠藤朝彦院長
「我々はこれ(マスク)2枚重ねている。フィルターを通すよりは、隙間から入ってきてしまう可能性の方が高いんですね」
花粉が入りこむ隙間をつくらないよう、マスクを2枚重ねするなど、症状を軽くする工夫も大事だということです。