僧侶が神社で「お礼参り」 福岡・筥崎宮
寺の僧侶が神社を参拝してお経を読み上げるという珍しい伝統行事「お礼参り」が10日、福岡市で行われた。
福岡市東区の筥崎宮を参拝したのは、博多区の承天寺の僧侶19人。
これは鎌倉時代、承天寺を開いた聖一国師が留学先の中国から船で戻る途中、嵐にあい、筥崎宮に向かって祈願したところ無事帰国でき、そのお礼参りをしたのが始まりとされている。以来、毎年続けられているという。
僧侶は神社の拝殿で、歩きながらお経を唱える「巡り経」をした。
参拝客「初めて見たのでびっくりした。すがすがしさを感じた」「心が芯から温まる感じ」
神社で僧侶が読経する珍しい姿を、参拝客は写真におさめるなどしていた。