子どもの「クリスマスプレゼント」…時代で変化 「スマホ・タブレット」が初のランクイン【#みんなのギモン】
12日のギモンは「クリスマスプレゼント 何が欲しい?」です。
12月も半ばに入り、あと少しでクリスマスということで、12日はプレゼントについて調べました。まずは最新のプレゼント事情からです。
おもちゃメーカーのバンダイは、3歳から12歳の子どもたちが今年のクリスマスに何が欲しいかアンケートをとりました。(※バンダイこどもアンケートレポート)
5位の「ぬいぐるみ(3.3%)」、3位の「なりきり・変身玩具(4.8%)」、2位の「ゲーム機(7%)」、1位は「ゲームソフト(19%)」がランクインしていましたが、注目してほしいのは4位です。「スマートフォン・タブレット・PCなどの電子機器(3.8%)」が初めてトップ5にランクインしました。
学校でタブレットを使う子どもが増えていることもあって「家でも使いたい」という声があるそうです。
12日のポイントはこちらです。
◇子どもの頃、何が欲しかった?
◇選ぶきっかけ 世代で違い
■「シャンパンタワー」に「サンタクロース便」…1990年代のクリスマス
子どもの頃のクリスマスについて、街でも聞いてみました。
30代会社員
「私はDSとか、そのカセットをもらっていました」
40代会社員
「ファミコンでした」
20代大学生
「パソコンのおもちゃを買ってもらった、よく覚えています。あの頃はカタカタするだけで楽しくてずっとやっていました」
70代会社員
「小学校の時にフランス人形が枕元にあったりとか、ちょっと高学年になって本でした」
この調査がはじまった1995年、今から28年前のランキングを見てみると、男女別でまず9歳以上の男の子は2位「マウンテンバイク」、同2位「ガンダムのプラモデル」、1位「ゲームソフト」。女の子は2位「人形」や1位「電子手帳」が人気でした。
1990年代のクリスマス直前、街がどのような様子だったか映像で見てみました。ネットショッピングもほとんどない時代です。おもちゃ売り場は親子連れなどでにぎわっていました。
1998年の東京・昭和記念公園では、保育園児の前でシャンパングラスのタワーの点灯式が行われていました。
さらに上野のデパートでは、サンタクロースに扮した職員が子どもたちにプレゼントを届ける「サンタクロース便」というサービスもありました(1998年)。ソリではなく車に乗っていました。
時代とともに変化したものがほかにもあります。2つめのポイント「選ぶきっかけ 世代で違い」を見ていきます。
「ほしいと思った商品の存在を知ったきっかけ」についての調査もあります。3位が「(商品公式サイトなどの)ウェブサイト(18.8%)」、2位が「店頭(22.0%)」、1位は何かというと「YouTubeなどの動画サイト(25.8%)」で、2016年と比較すると約3倍に増えていました。
では、30代以上の親世代、祖父母世代が子どもの時どうだったかも見ていきます。2021年の調査で比較したものがありました。この年も子ども世代の1位は「YouTube」でしたが、親世代になると1位は「テレビCM」、祖父母の世代になると1位が「学校の友達」、2位が「父母のすすめ」でした。
このアンケートの対象となった人たちからは、こんな声がありました。子ども世代からは「昔はプレゼントが文房具とかだったと聞いて驚いた」「お母さんもおばあちゃんも子どもの時があってびっくりした」。祖父母世代からは、「クリスマスは洋風な出来事だと思っていた」「今の子どもはたくさんおもちゃがあっていいな」というコメントが寄せられていました。
続いて、今度はあげる側の視点から見ていきます。
クリスマスプレゼントの予算について、今年最も多かったのが「5000円~6000円未満」で、4割以上の人が答えていました。ちなみに「2万円以上」と答えた人も4.8%いました。
中には減額したという人もいて、理由として約3割の人が「物価高でほかの出費が増えたから」と答えていました。
◇
クリスマスプレゼントやその選び方にもそれぞれの時代や世相が反映されていておもしろいです。今年のクリスマス、ご家族やお友達とプレゼントをめぐる昔話で盛り上がるのも楽しいかもしれません。
(2023年12月12日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)
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