きょうは「子宮の日」原宿や渋谷の駅に「子宮けいがんワクチン啓発ポスター」
4月9日は「子宮の日」、子宮けいがんのワクチンを知ってもらおうと東京都内の駅にポスターが貼られました。
子宮の日の9日、JR原宿駅と渋谷駅に貼られたポスターは、子宮けいがんのワクチンを啓発する医師らが企画、広告料は寄付でまかないました。
ポスターには、「子宮けいがんの原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)は、性交渉をきっかけに感染し、女性の約8割が一生に一度感染している」「子宮けいがん発症のピークは30代。20代でかかる人も増えている」「ヒトパピローマウイルスは男性の中咽頭がんなどの原因にもなる」「子宮けいがんはワクチンで防げる」といった内容が記されています。
子宮けいがんは20代から増え始め、日本では、毎年およそ1万1000人がかかり、毎年およそ2900人が死亡、つまり1日におよそ8人が亡くなる計算です。
子宮けいがんを予防するためのワクチンは、世界130か国以上で販売され、WHO=世界保健機関も安全であるとの見解を示しています。
日本では、2013年4月、定期接種とされ、小6から高1相当の少女は無料で接種できます。
しかし、接種後、様々な症状を訴える例があったことから、政府は2013年6月、積極的に勧めることを中止しました。
その後、安全性や効果についてのデータが示され、去年、イギリスの論文で、12から13歳でワクチンを接種した学年では、接種していない人も含めて学年全体で、子宮頸がんの発症が87%減少したと報告されるなど海外で複数の具体的な効果が確かめられたことなどから、政府は検討を進め、今月、9年ぶりに積極的勧奨を再開しました。
この9年間に、無料接種の対象とは知らされず、接種機会を逃した1997年度から2005年度生まれの女性について、政府は2025年3月までの3年間、このワクチンを無料で接種できる措置を講じています。