「近畿日本ツーリスト」人件費3億円近く“不正”過大請求 東大阪市のワクチン接種コールセンター業務で
大手旅行会社の「近畿日本ツーリスト」は、大阪府東大阪市から受注した新型コロナワクチン接種のコールセンター業務をめぐり、人件費を3億円近く過大に請求していたと発表し、謝罪しました。
近畿日本ツーリストによりますと、不正があったのは2021年3月から去年12月に東大阪市から受託した新型コロナワクチン接種のコールセンター業務です。
この業務を別の会社に再委託する際、東大阪市から依頼されたオペレーターの人数より少なく発注した一方、市に対しては指定された人数分の人件費を請求し、不正の額はおよそ2億9000万円に上ります。
不正は社員1人が実績を上げるために行い、去年3月、支店長に不正を明かしましたが、支店長は黙認したうえ、再委託先に勤務実績の改ざんを依頼したということです。
近畿日本ツーリストは過大請求分を速やかに返すとしています。