“脱炭素運動”の愛称が「デコ活」に!著名人らが8000件超の候補から選ぶ…この愛称に込めた思いとは
今月13日「カーボンニュートラル」実現に向けた国民運動の愛称が「デコ活」に決定しました。およそ8200件の応募から選定した著名人らが込めた思いは?発表会でのコメントを振り返ります。
■デコ活=脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動とは?
2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」を実現するために、環境にやさしい製品、サービス、アクションなど具体的な選択肢を示してライフスタイルの転換を促す国民運動のこと。ただ正式名が「脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動」と、あまりに長く覚えにくいとして、別途、国民運動の愛称が決められたものです。
以下は選定委員のコメントです。
大変熱心なご議論をいただきました。ヤラセではなく、今日この場でですね、皆さんが本当に全員からご意見をいただいて、だんだん事を集約していくのに時間かかりましたけれど、最終的に、一つ言葉が決まりました。そしてまた、その表現方法も含めてご議論いただいたところでございます。今決まったばっかりですので、今急いで印刷をかけておりますので、後ほどフォトセッションのときに準備しますが、愛称はカタカナで“デコ”に漢字で“活”、『デコ活』でございます。DE(デ)要するに減らすという意味、CO(コ)はCO₂ということで、これを減らしながら、エコな生活をしていこうということで、デコ活という言葉に決まりました。先ほどその間にもですね、例えばチョウの小さな羽ばたきが、大きなうねりとなって、変わっていくと、そういった意味からもですね、バタフライエコとかそういったものがよろしいんではないかという話もありました。本当に白熱した議論の中、デコ活という言葉に決まりましたので、ぜひこれを我々、まさに生みの親として、できるだけ多くの人口に膾炙(かいしゃ)するように、皆さんがですね、親しみやすく、そして「デコ活してる?」というふうに言ってもらえるようですね、広めてまいりたいというふうに思っております。ぜひ報道の皆さまにおいてもですね、そういったご協力を賜れればというふうに思っているところでございます。今日は長時間お待たせいたしまして、本当に申し訳ございませんでした。どうもありがとうございます。
今、西村大臣からお話ありました通りで、本当、ヤラセでなくガチンコで、意見が最初まとまるんかなと思いましたけども、デコ活でまとまりました。デコはローマ字にするとDECOですから、CO₂を減らすとも読めますし、“ECO”活動を“D”OUBLE、活発にするとも読めますし、非常にいい用語だと思います。“活”は活動の“活”であります。で、もう一つ意見が多かったのはやっぱりその活動に絡むんですが、バタフライエフェクトで、一人一人の小さな営みが大きなうねりになって、大きなことを起こすという。まさにこれにふさわしいという意見もあったんで、その辺もロゴマークで組み合わしたらどうかという意見もありまして、今後検討されると思います。経済界、産業界としては、このグリーントランスフォーメーション、カーボンニュートラルにふさわしい製品やサービスを出すように努めていきたいと思います。産業界の中でも、その活動、デコ活を活発にしていきたいと思います。
2005年にクールビズという言葉、これを公募の上決めさせていただいて、一瞬にして広がったところでございます。もう夏はクールビズは当たり前と今、当時は営業マンなどそんなの無理だという非常識と捉えていたのが、今や常識になっている。デコ活というのもですね、今、気候変動が目に見えてですね、脅威となっている。そういう中でエコのみならず、デコ、このdecarbonizationを進めていくという、ちょっと引っかかりのあるところで、かつ、それが共感を呼ぶようにこれからも広めていっていただきたい、共に広げていきたいというふうに思っています。一人一人の行動が、今のこの気候変動につながっていることを考えれば、アクションにつなげられるような、そんな4文字になったらというふうに思っております。
私はあんまりわからないので、真剣に皆さん考えてらっしゃる、感心しました。デコ活でいいんじゃないかと思います。
8000以上もの応募があったということで、こういう運動への愛称を皆さん、多くの人が考える、その過程の中で既にこの運動の広がりっていうものがスタートしているのかなっていうふうな手応えを感じる選考会でもありました。皆さんそれぞれが言葉について、あるいはそのカーボンを減らすっていうことについて、すごく議論が白熱しました。上白石萌音さんが途中で、最初エコ活っていうこともね、候補にあったりしたんですけれど、デカフェっていうふうにして、“デ”っていう言葉もすごくなじみがあるのよねっていうふうなことをおっしゃったり、あるいは若い方がSNSで広がるにはこういうのがいいんじゃないかしらっていう意見があったり、本当に幅広い意見が集約してステキな言葉が選ばれたなというふうに感じました。この選考に関わった者として、この言葉が多く浸透していくことにもこれから微力ながら協力していけたらなというふうにも感じました。
今回このデコ活というね、言いやすい言葉に決まったことで、カーボンニュートラルの実現というのが皆さんにとってすごく身近なもののきっかけになってくれたらうれしいなというふうにも思います。やっぱりカーボンニュートラルの実現というのは、国や自治体、また企業が取り組むだけではなく、私たち家庭、いつも生活の中でも変えられるものであり、きっかけになることっていうのはたくさんあります。家ではLED電球に変えたりとか、節水をしたり、外に出たらサステナブルファッションであったり、次世代の自動車。自分の周りをもう一度見直すきっかけにもなりますし、そういったところから、時間が余裕ができたり、また出費が抑えられることで、豊かな生活につながるということで、この言葉がまた身近になるんじゃないかと思います。
例えば伊達さん、このエコ、、、
(伊達:デコ活?)
エコ活じゃなくて、デコ活ですね。
(伊達:もう忘れたんですか?)
デコ活何してますか?
(伊達:残さず食べてます。)
っていうようなね、会話が日常から皆さんの中で交わされたりとか、企業ではこのデコ活キャンペーン、プロジェクト、家ではじゃあ今回デコ活週間しようかっていうような言葉で広がっていったり、今おっしゃられたSNSで皆さんが意見を共有したり、広がりがある、そんな愛称だと思うので、これをきっかけに多くの人たちに広まっていけばいいなというふうに期待しています。
どうもサンドウィッチマンでございます。
富澤:お願いします。
伊達:非常に本当に白熱してましてですね、
富澤:ね。
伊達:若干、険悪なムードにも一瞬なりかけるぐらいのね、いろんな。
富澤:俵さんと道場さんが殴り合いになるんじゃないかと
伊達:いや、なってませんよ。
富澤:ありましたけれども、そういうとこもね。
伊達:なってませんよ。すごく良い会議だったような気がします。
富澤:濃厚でしたね。
伊達:僕は“エコバトン”っていう言葉出したんですけど、おおーってなったんですけど、そっから誰の口からもエコバトンは出ませんでしたね。
富澤:僕はね、脱炭素というのがいいな、“ダッターン、ボヨヨンボヨヨン”がいいんじゃないですかって言ったんですけどね。ちょっと無視されました。
伊達:ちょっとねぇ。
富澤:ねー、まあデコ活、良い言葉になったんじゃないないかと。
伊達:我々漫才に入れたりとか、デコ活、いろいろテレビでも発信していきたいなと思います。
富澤:はい、ありがとうございます。
デコ活という言葉に決まったということで、僭越(せんえつ)ながら選定委員として個人的にどうしても推したかったポイントは、炭素というものを敵のように思わないというポイントでした。炭素というのは使いようによっては本当に素晴らしい素材にもなりますし、決して私たちの社会から排除するべきものではないっていうふうに思いがありましたので、そこのところも意見させてもらいましたけれども、結果としてデコ活というとてもかわいらしくて前向きな言葉になったことがうれしく思っています。高橋さんも早速もう導入されてましたけれども、本当に普段から「デコってますか?」とか、「それデコいね」とか、そういうふうに使われればいいと思ってますし、今「デコる」というと多分スマートフォンの裏側をキラキラさせるみたいなイメージだと思いますけれども、10年後にはデコるって言ったらこっちの意味に変わっていて辞書に載ってるような、そんな言葉になればいいなと思っておりますのでぜひ皆さんよろしくお願いいたします。
このような場に参加できてとてもうれしかったです。今回本当にデコ活というわかりやすい名前になって、いろんな老若男女いろんな世代の方が言いやすい言葉になったんじゃないかなと思いました。人生が豊かにデコレーションされてステキな生活が送れるそんな世の中になっていけるように私も頑張っていきたいなと思いましたので、これからデコ活という言葉を広げていきたいなと思いました。今日はありがとうございました。
田牧そらと申します。今日の会議のために私はいろんなことを勉強してきたんですけど、今日もサステナブルな素材を使った洋服を着させてもらっていて、これがリサイクルポリエステルでできているみたいなんですけど、そんなふうに私もこのデコ活っていう言葉ができたと思うので、友達だったり周りの人にいっぱい話して広めていきたいなって思います。今日はすごく貴重な経験をさせていただけて、とても楽しかったです。ありがとうございます。
【西村明宏環境相】皆さん長時間にわたりご協力いただきましてありがとうございました。そして何より選定委員の皆さまには本当に白熱した議論をしていただいたことに心より感謝申し上げます。先ほど申し上げたようにこのデコ活、大変素晴らしい言葉を皆さんに選んでいただきました。これが国民の皆さまお一人お一人の意識や行動を変えていく大きなキーワードになれるように、そして我々全員が生みの親として大きく育てられるようにしっかりと頑張ってまいりたいというふうに思っております。この言葉を広める、ここが目的ではありません。この言葉が、皆さんの心にすんなりと入っていって、日々の行動に、少しずつ出てこられるような、そういった日本、そうした世界をつくれるように歩みを進めてまいりたいと思っております。今日は本当にご協力いただきましてありがとうございました。そしてこの場においでいただけなかった上白石萌音にも非常に有意義なご意見をいただいたことをご紹介をさせていただきます。今日は皆さん本当にありがとうございました。ぜひこれからもこの言葉が広がるようにご協力賜りますよう心からお願い申し上げまして最後の締めのご挨拶にさせていただきます。本当に今日はありがとうございました。デコ活よろしくお願いします。