日UAE首脳が共同声明 「脱炭素」などで協力強化
UAE=アラブ首長国連邦を訪問中の岸田首相はムハンマド大統領と会談し、クリーンエネルギーや脱炭素分野での協力強化などを盛り込んだ共同声明を発表しました。
UAEは世界的な産油国のひとつですが、石油依存から脱却して産業を多角化することを目指しており、今年11月に開幕する気候変動問題を話し合う国連の会議=COP28の議長国も務めています。
両首脳が発表した共同声明は、「COP28の成功に向け国際社会を主導する」としたうえで、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするという目標を達成するため、各国が取り組みを強化するよう求めました。
また会談で岸田首相は、ロシアや中国を念頭に、力による一方的な現状変更を許さない考えを強調し、ムハンマド大統領も賛同しました。
一方、今回の訪問にはクリーンエネルギー分野などの日本企業40社も同行しており、UAE側からは関心のある分野への共同投資を通じ連携していきたいという発言があったということです。
中国などが中東との関係強化に力を入れる中、首相自ら日本の最先端技術などを売り込む「トップセールス」で優位にたてたのか。今回の中東歴訪は次のカタールが最後の訪問先となります。