関東大震災後の混乱の中、9人殺害…「福田村事件」から100年 追悼会
関東大震災後の混乱の中、現在の千葉県野田市で、香川県出身の行商人らが地元の自警団に朝鮮人と疑われ、9人が殺害された「福田村事件」から6日で100年となり、追悼会が行われました。
福田村事件とは、関東大震災の5日後、朝鮮人が襲撃するというデマが飛び交う中で、地元の自警団が香川県出身の行商人らを朝鮮人と疑ったことなどをきっかけに、妊婦や子どもを含む9人を殺害したものです。
事件から100年の6日、野田市で事件の追悼会が行われ、遺族など80人ほどが犠牲者に手を合わせました。
遺族「怖かっただろうな、香川に帰りたかっただろうなと言ってるように聞こえた気がします」
長らく語られてこなかった事件を後世に伝えようと、およそ20年前に慰霊碑をたてた市川正廣さんは、追悼会の主催を続けてきました。
市川正廣さん「人の命の大切さをこの事件から学ぶということが、一番大事だと思っています」