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災害起きたら“避難所へ”→“分散避難”に

2020年4月29日 12:12
災害起きたら“避難所へ”→“分散避難”に

新型コロナウイルスの流行が続く中で災害が起きた場合、避難所での感染拡大が懸念されます。専門家は、従来の「避難所に避難する」仕組みを見直し、『分散避難』をはかるべきだと指摘しています。

体育館などを活用した災害時の「避難所」は、被災者が密集・密接するケースが多く、感染の拡大が懸念されています。

防災の研究機関が5000人あまりを対象に行ったアンケートでは、73%が新型コロナウイルスが「避難行動に影響する」と答えました。具体的には「マイカーなどを使って車中泊をする」が42%と最も多く、「親戚や知人の家に避難する」が17%でした。避難所には「感染防止対策をした上で行く」人が30%いた一方で、「行かない」と答えた人も22%にのぼりました。

東京大学大学院の松尾客員教授は「従来の避難所は『3密』の典型であり、マイカーやテントなども活用した『分散避難』の仕組みを急ぎ確立する必要がある」と指摘しています。