作者はアノ人! 大家さんと「#仮想旅行」
今、SNSであるイラストが話題となっています。描いているのは、あの人!制作現場を内田キャスターが取材しました。
◆あのマンガを描いた人が、新たなイラストをSNSで発信
マスク姿のこの男性は?
「どうも、矢部太郎です」
カラテカ・矢部太郎(42)。職業、お笑い芸人。
矢部さんといえば、初めて描いたマンガ『大家さんと僕』が120万部超えの大ヒット!矢部さんとアパートの大家さんとのほほえましいやりとりがホッコリすると人気に。
実は、内田キャスターも2年前に矢部さんを取材。大家さんとのこんなエピソードを語っていました。
矢部太郎さん「『プレゼントさせて』って言って、『トースターあげるわ』って言って。トースターなんて安いかなと思ったら、伊勢丹ですごく高級品なのをくれた」
大家さんとの何気ない日々をつづっていた矢部さん。今、大家さんとの新たなイラストをSNSで発信しています。タイトルは「#仮想旅行」。そこには、今こそ伝えたい、ある思いが込められていました。
◆矢部さんが、新たな絵を描き始めたわけ
初めて矢部さんが絵を投稿したのは4月8日。緊急事態宣言が出された翌日でした。最初の行き先はハリウッド。その後、ハワイに、世界遺産のマチュピチュと、ほぼ毎日投稿。その数、なんと20か所以上!
描き始めたわけは……
矢部太郎さん「やっぱり今、なかなか外出できないという中で、少しでも楽しい気持ちに、僕自身がそういうふうになれるよう始めた」
日々のニュースで落ち込むことも多い中、自分自身の気持ちが明るくなるようにと始めたのがきっかけ。
どうやって絵を描いているのか、その様子を見せてもらいました。
まずはパソコンで写真を見ながら、行き先を決めるのだそう。すると……
矢部太郎さん「あっよし、ここにしよう!あ~!これはいい!あ~すごい!いいな!!」
ひとり大興奮!本物の旅行のように、行き先を想像するだけでテンションが上がるといいます。
真っ白なキャンバスにまずは弧を描き、左下には、大家さんらしきシルエット。その隣に、矢部さんが…?かと思いきや、大家さんから離れた位置に描き始めました。
他の絵を見てみても、2人は離れた位置に。実はこれ、ソーシャルディスタンスを意識しているそう。
◆SNSに投稿、すると…
でも描いているうちに、この絵に見た人が参加して旅気分を味わってくれたらと、「#仮想旅行」と題してSNSに投稿。すると、見た人が自分たちやペットなどの画像をはめて次々と参加。
──素敵な楽しみをありがとう
こうして楽しむ人の絵を見て、矢部さん自身も励まされているといいます。
矢部太郎さん「僕自身が楽しくてやっていたりするところが大きいので、逆にそういう絵を見て僕がうれしくなりますね」
新たな絵も完成間近。と、あの大家さんからもらったトースターで何かを温める矢部さん。
矢部太郎さん「あ~、あったまった」
それは干し芋。おやつの定番なんだとか。そして……
矢部太郎さん「できました!」
完成した絵がこちら。行き先はなんと月!想像のチカラで宇宙だって行った気分に。
矢部太郎さん「楽しい気持ちとか想像力は全然、自粛しなくていい。楽しくみなさんでやっていきましょう!」