抗体検査、1万人規模の調査へ 厚労省
新型コロナウイルスに、過去に感染したことがあるかを調べる抗体検査について、加藤厚生労働大臣は、検査キットの性能調査の結果、ばらつきがあったと述べ、来月から、1万人規模の調査を実施すると明らかにしました。
加藤厚労相「今回の少人数の検査をもって、検査キットの性能や、抗体保有率について言及することは適切ではない。本格的な調査を開始したいと考えております」
加藤大臣は、15日朝の会見で、日本赤十字社が、今年4月に東京と東北6県で、去年1月から3月に関東甲信越で採血した、それぞれ500人分の血液を使って、4社の抗体検査キットと1社の試薬の性能を調べた評価結果を明らかにしました。
今年4月の分からは、東京で3件、東北で2件の陽性がでましたが、全くでなかった検査キットもあったほか、新型コロナウイルスが存在しなかった、去年の血液からも2件、陽性の結果がでたものがあったということです。
偽陽性や、キットによるばらつきが一定程度あると考えられるため、加藤大臣は、来月から統計の専門家と相談しながら、1万人規模で抗体の量をはかるための、本格的な調査を開始したいと述べました。