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来月から抗体検査 キット性能にばらつきも

2020年5月15日 16:41
来月から抗体検査 キット性能にばらつきも

新型コロナウイルスに過去に感染したことがあるかを調べる抗体検査について、厚生労働省は、来月から1万人規模の調査を実施することを明らかにしました。

加藤厚生労働大臣は、会見で、日本赤十字社が今年4月に東京と東北6県で、また、去年1月から3月に関東甲信越で採血したそれぞれ500人分の血液を使って、5社の抗体検査キットなどの性能を調べた結果を明らかにしました。

今年4月分からは東京で3件、東北で2件の陽性が出ましたが、全く出なかった検査キットもあったほか、新型コロナウイルスが存在しなかった去年の分からも陽性が2件出たということです。

偽陽性やキットによるばらつきが一定程度あると考えられ、厚労省は来月から1万人規模で抗体の量をはかるための本格的な調査を開始することにしました。

東邦大学医学部・舘田一博教授「東京都とまだそんなに広まっていない東北の地域を比較することによって、抗体、感染の蔓延度をみることによって、集団免疫効果との関係の中でどのようなデータが出てくるのかということを比較しようとしている」

1万人規模の調査に関わる舘田教授は、今後、信用できる抗体検査の結果が出るようになれば、医療現場でも患者の治療にあたる際の指標になることに期待感を示しました。

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