“給付金”郵送とオンラインどちらが早い?
1人あたり10万円が支給される「特別定額給付金」の申請や支給ですが、自治体によってタイミングが異なっています。オンラインでの申請と郵送での申請、どちらが早く給付されるのでしょうか。なかにはオンラインでの申請を中止する自治体もでてきました。
19日に話を聞いたのは東京、練馬区に住む女性。
練馬区民「土曜日くらい届いていたみたいですけど。私たちが気づいたのはきのうですね」
見せてもらったのは、国民1人あたり10万円が給付される特別定額給付金の申請書類です。家族3人分30万円をこれから郵送で申請するといいます。
練馬区民「私の分は(医療従事者などに)一部寄付させてもらおうかと思っています」「(Qそれ以外は?)主人とか子供の意思に任せようと思います」
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青森県西目屋村では、先月末に全国に先駆け現金で給付。各自治体でも徐々に申請が始まっています。
申請方法は基本的に(1)マイナンバーカードを持っている人がオンラインで申請する方法と(2)送られてきた申請書に振込口座を記入するなどして自治体に郵送する2種類です。
19日、品川区役所ではマイナンバーカードの手続きなどに来た人の姿がありました。
品川区民「マイナンバーカード持っていたんだけど、電子証明書の期限切れということで使えなくて」
マイナンバーカードの交付率は16.5%にとどまっていて、一時期は自治体の窓口は大混雑となりましたが、混雑は徐々に緩和。19日、マイナンバーカードの更新をした男性はさっそく給付金の手続きを始めました。
オンライン申請をした人「完了しました。(給付されたら)商店街のみんな困っているので、そういう人たちに少しでもお金が回るようにと思っています」
気になるのはオンライン申請と郵送どちらが早く給付されるか…。
品川区では、現在オンライン申請の照合作業を15人態勢で行っています。すでに給付された人もいますが、オンラインと郵送では確認にかかる時間が違うといいます。
オンライン申請は、確認項目が多く1日に処理できるのはおよそ350件、郵送の場合1日、3000件が見込めるといいます。このため品川区では…。
品川区役所福祉部、特別定額給付金担当、寺嶋清課長「これから申請する場合は、ぜひ郵送申請を使っていただいた方が手続き的にスムーズに行えると思っています」
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福岡県太宰府市ではミスも…。市によりますと、オンラインで申請した71の世帯に別の人の名前や口座番号を記した書類を誤って送っていたということです。
香川県高松市ではオンライン申請の中止を決定。市によりますと今月1日からオンラインの受け付けを開始しましたがこれまで7000件あまりの申請のうち、およそ6割に不備が見つかったということです。
こうしたことから市では、今後の作業を迅速化するため今月24日でオンライン申請を中止し、25日以降は郵送申請のみで受け付けるということです。