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アビガン“時期尚早”今月中の承認困難か

2020年5月20日 16:07
アビガン“時期尚早”今月中の承認困難か

新型コロナウイルスの治療薬として、政府が早期承認を目指している「アビガン」について、今、行われている臨床研究で「有効性を判断するには時期尚早」と中間解析が出され、今月中の承認は難しいことがわかりました。

アビガンは、富士フイルム富山化学が開発し、新型インフルエンザの治療薬として政府が備蓄しています。安倍総理は、これまでにアビガンについて、新型コロナウイルスの治療薬としての有効性が確認されれば「今月中の承認を目指す」と述べていました。

しかし、関係者によりますと、藤田医科大学などで行われている「臨床研究」で、「有効性の判断には時期尚早」という中間解析が出されたということです。藤田医科大は、結果が出るのは8月末だと話しています。こうしたことから、今月中にアビガンを承認するのは難しい状況となりました。

日本医師会は、アビガンを念頭に「科学的根拠の不十分な薬を承認すべきでない」と提言しています。