最高裁長官と検事総長が新たに就任「国民から信頼される司法を」「安全・安心な社会実現」
新たに就任した最高裁長官と検事総長がそれぞれ会見を行い、抱負を語りました。
最高裁・戸倉三郎新長官(67)「これまで築き上げられてきた司法の良き伝統を受け継ぎ、これをさらに発展させて、国民から信頼される司法を実現するため、全力で取り組んでまいる所存です」
戸倉新長官は裁判官出身で、これまで最高裁の総務局長や東京高裁の長官などを歴任。2017年から最高裁判事を務め、夫婦別姓を認めない民法などの規定をめぐる去年の大法廷決定では、「合憲」と判断した多数意見に加わりました。
甲斐行夫新検事総長(62)「安全・安心な社会の実現に貢献するため、基本に忠実に、1つ1つの事件に取り組む」
一方、甲斐新検事総長はこれまで法務省刑事局に長く在籍したほか、東京地検のトップ・検事正として、日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告をめぐる事件の捜査を指揮しました。
甲斐新検事総長は「刑事手続きのIT化の実現に向け、積極的に取り組んでいきたい」と抱負を語りました。