“緊急放流”城山ダムが洪水調節機能を強化
神奈川県は去年10月、台風19号の記録的豪雨により「緊急放流」を行った相模川上流の城山ダムについて、ダムの洪水調節機能を強化すると発表しました。
神奈川県の相模川上流にある城山ダムでは去年10月、台風19号の記録的豪雨により貯水容量を超える危険があったため、満水になる前にダムに流れ込む大量の水を下流に流す「緊急放流」を運用開始以来、初めて行いました。
緊急放流では下流の水位が急激に上昇し、大規模な水害が発生する恐れがあることから、神奈川県は26日、緊急放流をできるだけ避けるため、従来より早い段階から放流量を増やして水位を下げるなどダムの洪水調節機能を強化すると発表しました。
これによりダムの洪水調節容量がおよそ3割増加し、台風19号と同様の雨が降っても緊急放流を回避することができるということです。
県は本格的な台風シーズンとなる今年9月までに機能を強化するとしています。