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JR東 新幹線水没教訓の浸水対策まとまる

2020年5月27日 17:29

去年の台風で多くの新幹線車両が水没したことを教訓にJR東日本は、事前に車両を避難させることなどを柱とする浸水対策をまとめました。

去年の台風19号では千曲川の氾濫で長野新幹線車両センターが浸水し、北陸新幹線の10編成の車両が水没・廃車となりました。

JR東日本がまとめた車両の浸水対策では、車両基地ごとに、川の水位や降水量の予想などをもとに車両避難をおこなう判断指標を定めて、事前に車両を高架橋の上など浸水しない安全な場所に逃がすとしています。

JR東日本のエリアでは1000年に一度の大雨で浸水すると想定される車両基地は80か所ありますが、新幹線や首都圏の在来線など影響が大きい場所を優先し、早ければ来月から実施する予定です。

一方、復旧作業が続く長野新幹線車両センターでは、巨額の費用や時間がかかることなどから敷地全体のかさ上げは行いませんが、電力供給や信号制御にかかわる設備だけを、自治体の浸水ハザードマップに基づいて、今後、最低でも5メートル以上かさ上げする方針です。

工期は数年かかるとしていて、土地を所有する鉄道・運輸機構と費用などについて協議することにしています。