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10万円給付金なぜ届かない…?

2020年6月3日 16:40
10万円給付金なぜ届かない…?

■10万円給付金なぜ届かない?
時間がかかるのにはワケがありました。連日、電話が鳴り止まない調布市役所。

男性職員「一部要件満たさないことが急遽判明して(入金)止めた人がいるんだけど…」

不備のあるオンライン申請や、手作業での確認作業が多いことが職員の大きな負担になっていました。先月20日からオンラインでの申請を一時停止し、郵送のみの申請に切り換えました。しかし、郵送するために不可欠な封筒がなかなか入手できないという新たな問題に直面しました。

調布市役所・給付金担当者「封筒作成している事業者がそんなに多くないということで、そこに全国から注文が殺到して供給がなかなか追いつかなくなったと。(郵送の申請書についても)もう少し早く送りたかったという思いはあるが、納期がずれこんだということです」

申請書の発送にも遅れが出て、5月29日からようやく発送がはじまりました。

取材で訪れた6月2日、市役所に届いた20台のパソコン。こうした給付金の審査に必要な備品の搬入にも、想定外の遅れがでているといいます。

一方、1日から2日の間で届いたというおよそ1万5000通の申請書はぎっしりと収納ボックスに詰まっていました。3日からは20人ほど増員し万全の体制で一日も早い給付を目指すといいます。


■いつ手元に給付金届くのか“見える化するアプリ”
申請した給付金が一体、いつ手元に届くのか。東京・多摩市役所ではQRコードを用いて、それを見える化するシステムを独自で作りました。

多摩市役所・担当者「現在の申請状況が5段階でわかるような仕組みを導入しています。やはり申請書が本当に届いたかということを不安に思っていることもあるし、電話への対応に取られる時間を給付に振り向けることができます」

地域ごとに異なる給付金対策は他にもあります。


■独自給付金を支給する品川区
2日、大田区民から聞こえた、すぐお隣の品川区が実施する見通しのうらやましい政策。それが区民の生活に役立ててほしいと給付を決めた、品川区独自の給付金。(※仮称「しながわ活力応援給付金」)対象は品川区に住民票のあるおよそ40万6000人です。

品川区役所・担当者「全区民の方に対して1人あたり3万円。中学3年生までの方には1人あたり5万円を給付したい」

この発表を、区民はどのように感じたのでしょうか。

品川区民の夫妻「すごーいって思ったよね。単純に喜んじゃった。今5人家族なので21万円になる」

品川区の給付金は今月の区議会で審議され、議決されれば8月から9月ごろに、申請書が送付される見通しです。

2020年6月2日『newszero』より